社長紹介

私はもともと機械技術系の出身で化学とは無縁の者でした。大学卒業後に10年間ゼネコン会社に勤めました。
当時、私は現場の監督業務をまかされていたのですが、そこで意外にも、洗浄剤を自分で作るということに巡り会ったのです。

ビルや住宅の建築後は、施工主に引き渡す前に建設作業中に付いた汚れやシミをきれいに落とさなければなりません。

効果的な洗剤がなく、業者は対応に苦慮していました。それを見かねて「それでは自分で作るしかない、やってみるか」とシロウトなりに工夫して、自分で洗剤を調合する運びとなったわけです。

資源を大切にする時代

昭和40年代 高度経済成長期。もったいないことに多くの銘木で建てられた日本家屋が次々と壊され、ビルに取って変わられる様を間近で見ておりました。

ご承知のように木材などの建築資材は限りある大切な資源です。

「使い捨ての時代はいつか終わり、リサイクルやリフレッシュ、再資源化など限りある資源を見直す時代が必ずやってくる。洗浄剤や保護剤はこれから必要とされる業種だ」と考え、創業に踏み切りました。

そして21世紀はまさにそういう時代になったようです。

ミヤキの商品開発

創業後、ロングセラーとなっている商品に「レブライト」という木材のシミ抜き剤があります。開発のきっかけはやはり現場の“困った”という声でした。

洗浄剤の副作用で黒ずんでしまい、商品として価値がなくなってしまった木材に大変困惑した知り合いの業者の方から「なんとかできないか」と相談を持ちかけられ、半年間寝る間も惜しんで苦労の末に開発したのがこの商品です。

これはまさにミヤキの社運を賭けた商品となり、木本来の輝きを失った木材が、再び蘇ったように美しい輝きを取り戻したことと、ミヤキの会社としての未来に光が差したという思いを込めて「レブライト(再び輝く)」と名づけました。

ミヤキの商品は、このように、その時の苦労やエピソード、感動をそのままつめこんでネーミングしております。たまには、「駄洒落のようなユニークな商品名をつけている社長の顔を見てみたい」などとおっしゃる方もおられますが、私にとってはこだわりのひとつで、新しい製品を開発しながら次はどんな名前にしようかと考えるのが楽しみなんです。

マズローの欲求5段階説とミヤキの経営戦略

ゼネコンに勤務していた当時、現場監督として常に考えたテーマは「人は気持ち良く意欲的に働くにはどうすればいいか?」ということでした。これは脱サラ独立後、企業経営理念の根底となりました。

そこで私なりに考えたことは、人の行動は、その人の心により動かされるもので、上司の命令や強制によるものではないということでした。

そこで出会ったのが米国心理学者アブラハム・マズロー(1908〜1970)の「欲求5段階説」でした。

これは「人間の欲望は5段階のピラミッドのようになっていて、その欲求は底辺から始まり1段階の欲求が満たされると1つ上の欲求を目指すものである」というものでした。そこで、この説を参考にし、その欲求を刺激充足すべき具体的制度を作りミヤキの経営戦略としました。

(制度例)
  1. 生活の安定をもたらす固定給
  2. コンピューター集計による営業成果と月々の報奨金制度
  3. 年功序列にとらわれない成果に基づく職位と待遇
  4. 時間にとらわれない自己の創意に基づく勤務  等
この理念から経営戦略であるITと連携した在宅勤務制度が派生しました。
社員は、独立した経営者としての環境と安定した正社員としての環境を与えられたことにより、より生き生きと実績の増加をもたらしています。

創業当初から全国各地で地元の人を在宅勤務社員として採用、製品の販路拡大を進めてきました。

平成元年、日本経済新聞社により在宅勤務制度について調査取材を受けたことがあります。後で分かったことですが、当時の調査対象会社のうち、在宅勤務が成功しているのは、ほぼ当社だけとこのことでした。

これは、人の心は人の行動を支配するとの考えの正当性を証明することとなりました。

また、在宅勤務制度は、営業所設置経費を不要とする等コストの削減、無駄な通勤時間とそれにかかる労力の排除による社員の生活時間の充足等をもたらしています。

2005年 ミヤキの在宅勤務制度が評価され、(社)日本テレワーク協会より第6回テレワーク奨励賞を受賞しました。

総務省や経済産業省など国が中心となってテレワークを進める中、当社もさらに制度の改良を重ね、より働きやすい環境を目指していきたいと考えています。

ミヤキの製品開発マインド

ミヤキの商品は、おかげさまで木材・石材・金属・ガラス製品など、あらゆる建造物に対応した洗浄剤や保護剤、補修剤を取り揃えるまでになりました。

重要文化財の木造彫刻や神社、仏閣、最近では丸の内の丸ビルなどにも採用され、その効果や信頼性が実証されています。

いずれも優れた製品と自負しておりますが、こういった薬剤は使う材質によっては効果が出なかったり、変色したりする場合があります。それこそ現場のお客様からは「困った!何とかして」と声があがります。

そんな時こそミヤキの面目躍如。問題が解消される製品がなければ開発に取りかかり、問題解決するまでお客様のフォローをいたします。

こうして、最後までフォローするために研究開発しておりますが、これが新商品に結びつくこともしばしばです。

個々を上げれば、他にも優れた製品はあるかもしれません。ただ、ミヤキならどんな状況でも最後まで任せられる、お客様に「やはりミヤキでなくては」と思っていただけるように、ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指します。